独立
敬愛するイラストレーター兼文筆家の方の個展に行ってきました。
「ひとりで立つ女の子」を描きたいという彼女の言葉に、改めて強く惹かれました。
私も都内の女子校に通ってました。
今思えば、ある面ではとても排他的なコミュニティだったなと思います。
自意識過剰で、周りと少し違う趣味趣向を持て余してました。
自分を守るために、自分たちと違うモノに対して言っていたdisが、いつのまにか自分を苦しめていた。
みんなそうだったのかもしれないけど。
私の場合はそれが少女小説や百合だったし、カワイイカルチャーでした。
こんな地味で冴えないヤツなのに、カワイイものが好きになっちゃった、っていう背徳感があった。
だから私自身はロリータファッションやLARME系の格好をすることは無いけれど、武装をする勇気がなくて、戦わないことを選んだ私にとって、彼女たちは憧れです。
その代わり、私にとっての戦闘服はフォーマルウェア。何にも染まらない意思表示のようで安心して身にまとえる。
ホモソーシャルな世界で、かわいくないのにカワイイが好きということは、性的な視線に晒されやすいと思う。
ブスがカワイイを纏うと、途端にバカにしてもいいものになる。オンナノコが前面に押し出された瞬間、ある意味反射的に「ヤれない」と評価される。
そういう社会の中だからこそ、「ひとりで立つ女の子」は美しい。
そう思った個展でした。